小さい話から言えば、たとえば夏冬休みに自由研究などをやる。
それを審査して表彰するというのが横行しているが、小規模校では規模がもう少しあった時代からの賞を整理しきれていなくて、全校で表彰される子どもの方が多いという現象がまま見られる。
それで中身がまっとうなレベルかと言えばそんなことは全然なく、賞の数にあわせるために無理矢理選んでいるというのが実態だ。
学校以外でも、たとえば市町村レベルでの表彰や、支庁ごとの管内レベルの表彰も似たり寄ったりだ。
一市町村の学校全部をあわせても大規模校どころかかろうじて単式1学級程度の人数にしかならない地域も多い。
つまり市町村での賞といっても、クラスの賞と実質的には何も違わない。
そんなチンケな賞で市町村の広報とかに写真付きででかでかと載ったりしてしまうから恥ずかしいぐらいだ。
管内(北海道には支庁という道庁が作った地域分けが現在14あります)レベルだって同じだ。
小さい支庁では人口数万人、いいとこ30〜40万人とかそこらのレベルだ。東京あたりで言えば市ひとつぐらいの人口だ。
支庁単位での表彰といっても、道外では市の賞と同じレベルだ。
こんなもので市町村の広報はおろか、地方版の新聞記事にまでなってしまうぐらいだから、いやいや恥ずかしいのも火を噴きそうだ。
この支庁という単位で、さまざまな賞モノや、中体連の大会などをやっている。
この支庁というのも行政が作った枠組みで、一般住民の生活実感にはあまり感じられないナゾな枠組みだが、この支庁レベルの大会をやるがために交通流動のあまりない地域に行くものだから、いろいろなところに無理が生じているのも現状だ。
はては支庁レベルで入選したから表彰式に来てちょうだいなんて言い、片道数十〜百数十キロもの距離を支庁とかに呼びつけ、学校で引率なんかできないから親に連れて行ってくれなどと、学校もどの面下げて頼めばいいんだなどという場面もままある。
支庁の賞を経てようやく全道大会に行き着くわけだが、学力調査の結果を見るに及ばず、北海道の賞のレベル自体が全国的に見ればそんなに高いわけではないのは昔からだ。
こんなしょぼい賞ばかりを受けて子どもがいい気にならざるを得ないような環境を作っていることが、北海道のレベルがあがらない理由のひとつではないだろうか。
子どもをほめてやることはもちろんいいことだが、ここまでいくとほめ殺しだ。市町村の広報やら新聞やらがこの程度のチンケなレベルでまで出てこなくていい。
教育のレベルアップは、チンケな「賞」を整理することから。
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