民主党政権による事業仕分けが後半戦に入ったのだという。
ウラで財務官僚が操っているにすぎないのではとか判定が拙速すぎるとか課題はあるものの、誰が考えてもムダであろう事業に次々切り込んでいるのはいいことだと思う。
教育現場で言えば、教員免許更新制度や全国学力調査、心のノートに至るまで、現場の素直な感覚ではムダ以外の何ものでもないムダに切り込んでいるのは賛意を送りたい。
だが、後半戦では教育現場に気になるものも対象にされている。
それは義務教育費国庫負担制度だ。
義務教育費国庫負担制度は全国の教育水準を均一に保つのに必要不可欠な制度だ。
この制度は大蔵官僚が昔から目をつけている制度だ。
自民党政権下では特に顕著だった教育やら福祉など弱者政策の軽視、教育に価値があるとすれば自民党政権に虫のいいことを洗脳する程度の押さえの中で、大蔵官僚が目をつけ制度の縮小がなされてきた。
この結果、教育現場で何が起きてきたかといえば、財政難のマチや教育に無理解なマチ(往々にして自民党が強固な地盤を築いているが)における教育費の削減だ。
そうしたマチと、教育に理解のあるマチとでは教育費に格差が生まれており、学校で使う紙に至るまで保護者に負担させているという考えられないマチまで存在する(そうしたマチでは逆に何を公費で負担しているのかナゾだが)。当然そうした負担は学級費などの未納にも直結する。
教育に投資するというならこの義務教育費国庫負担制度はむしろ充実する方向に行かなければならない。
もしこれ以上縮小することになれば、教員の人材の質の格差にまでつながっていくことになる。
すでに北海道など給料を不当にピンハネまでする給料水準の低い地域を捨てて、東京など給料水準のいい地域にくら替えする教員も登場している(その質の善し悪しはまた別問題だが)。
事業仕分けは別に子ども手当の財源を出すためにやるものではなく、税金の無駄遣いをなくすという観点でやるべきことだ。数字合わせのような仕事は自民党政権だけでたくさんだ。
数字合わせのために教育に本当に必要なものを失うことになっては、そのダメージは長期間に及ぶし、それこそ事業仕分け自体が財務官僚の手先となって彼らの思うつぼだという批判がされても仕方があるまい。
事業仕分けではとかく結果に関する数字ばかりが先行しているきらいもあるが、義務教育費国庫負担制度の縮小によって教育費に格差ができたこと、都道府県によって教員の給料水準に格差があり人材流出が起きていること、これらは数字で明確に説明ができる。
文部官僚がこれらの数字をきちんと説明し、義務教育費国庫負担制度を縮小や廃止することなどがあれば教育の機会均等にどれだけ影響があるか、吊し上げのような事業仕分けの場で毅然と説明できるだろうか。
普段ロクでもないことばかり考える文部官僚も、こんな時ぐらいはいい仕事をしてみてほしい。
義務教育費国庫負担制度はむしろ充実を。
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posted by darkfuture at 22:54| 北海道

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社会事象から
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